Illustration:Daisy Korpics/WSJ; Getty Images
昇進なし。目立った昇給なし。まだ40歳にもなっていない。こんな境遇にあるのは、あなただけではない。
米国のホワイトカラー専門職の約4分の1が生涯賃金のピーク期を迎える前にキャリアの壁にぶつかり、少なくとも5年間、給与や職位において実質的な向上を得られないでいる。
これは、2000年以降にさまざまな業界のキャリア途中の専門職130万人を追跡した新たな調査で分かった主要な事実だ。雇用水準が高い経済においてさえ、多くの労働者がキャリアに勢いがつくはずの時期に見えない壁に突き当たっていることが分かる。
この調査の分析によると、ミッドキャリアの停滞はキャリア初期の低迷として始まることが多く、生涯収入に影響しかねない。そのため、大学卒業後に働き始めて最初の数年間が、キャリアを前進させる経験とスキルを積む上で特に重要となる。
「労働力の4分の1の話をしているのだから、ニッチな問題の話ではない」。ニューヨーク大学プロフェッショナル教育学部と共同で調査を実施した米シンクタンクのバーニンググラス研究所を率いるマット・シゲルマン氏はこう述べた。
この調査は今の雇用市場の実態をより複雑なものにしている。コロナ流行期の採用ラッシュの最中でさえ、ミッドキャリアの停滞は続いていたことが明らかになった。現在、採用はほぼ止まっている。さらにアマゾン・ドット・コムからメタ、宅配・航空貨物大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)に至るまで、各社が数千人の管理職やその他の従業員を解雇した。その結果、昇進や好条件の職への転職の機会が減少している。
「知人は皆、今の仕事にしがみついている」と語るのは、テキサス州ガーランドでオフィスマネジャーを務めるエリカ・オーバーハンスリー氏(41)だ。同氏は7年間同じ役職に就いている。インフレが急上昇していた数年前に昇給を得たが、物価に追いつくには不十分だった。







