米ユタ州の大学教授で投資初心者のブレイデン・リンドストロムさんは、金融アドバイザーを名乗る人物から、ナスダックに上場している中国企業の株式購入を勧められた。その後、わずか数回のクリックで8万ドル(約1160万円)を詐取されることになった。リンドストロムさんは中国の小規模物流会社ジェーアッド・グローバル・ロジスティクス(佳裕達全球物流)の株式に投資した。株価は数カ月間上昇を続けたが、リンドストロムさんのような米国人投資家が購入を勧められた直後に96%も急落した。ベテランの市場関係者によると、この手口は近年、数十回繰り返されている。相場を操作しやすく、米国人投資家が容易に購入できる中国の小型株を標的にしているという。