米最高裁は23日、移民を出身国以外の第三国へ迅速に送還するトランプ政権の方針について認める判断を下した。この中には南スーダンへ送還される男性グループなども含まれる。下級裁判所は第三国に送還される移民に対し、送還先を通知し、異議を申し立てる時間を与えるべきだと命令したが、最高裁の多数派を占める判事らはこれを差し止めた。最高裁の介入を求めたトランプ政権は、下級裁判所の判事らが大統領の外交問題に関する権限に不当に干渉したと主張していた。最高裁による他の緊急命令と同様に、多数派の判事らは判断の理由を示していない。一方でリベラル派3人の判事は反対意見を表明。多数派判事らは見知らぬ国に送還される可能性のある移民に関し、適正手続きの要件を無視していると非難した。