午後になってだんだん人が減ってきたところで、亜紀葉さんは休憩に入り、スタッフ専用の部屋に行きました。念の為部屋の様子をうかがうため外から確認できる場所で監視していると、岩本が入ってきて二人きりの空間で突然抱き合い、キスをしたのです。

「そりゃ気づかないわ…」探偵がシロ判定した“完璧な妻”が不倫で使った「まさかの通信手段」とは?夫の違和感は命中、妻はクロだった。不倫相手とどうやって連絡をとっていたのか?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

 それで燃え上がったのか、二人は部屋から出て車に乗り会場から出たのです。

 急な展開でしたが、私は距離を保ちつつ追跡しました。10分ほど走ったのち、二人は近くのラブホテルに入っていきました。

 45分ほどして二人は出てきて、会場に戻りました。

 私はすぐに達巳くんとキャッチボールをしていた勉さんに「クロ」であることを報告しました。

ほとんどスマホを見ない妻
不倫相手といつ連絡を取り合っていたのか?

 不倫の密会であることがなぜ分かったのか?についてですが、もし亜紀葉さんが不倫をしているとするなら、何かしら連絡を取る手段があるはずでした。しかし亜紀葉さんのスマホを確認することはできません。家でもスマホを触ることが少ない亜紀葉さんでしたが、勉さんの目が届かないときに連絡を取っているかもしれないとの臆測から、デジタルでの調査に着手しました。

 勉さんの協力の下、家族共有のWi-Fiルーターのログを確認してもらいました。

 勉さんが仕事に行っている間にデータ通信量が増えているなど、何かしら分かればと思いましたが、勉さんのWi-Fiはアプリの使用状況まで閲覧することができ、その結果とても意外なことが分かったのです。