料理が面倒、忙しくて料理をする暇がない、そもそも料理が苦手……でも、野菜はちゃんと食べたい! そんな人におすすめなのが、書籍『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』。旬の時期や、新鮮なものの見分け方、栄養、長持ちする保存方法、おいしく食べるためのコツなど、なるべく料理せず、ラクにおいしく野菜を食べる方法を多数紹介しています。今回は、そのなかから初夏に旬を迎える野菜について紹介していきます。(監修/管理栄養士 吉沼弓美子)
旬の野菜は、栄養もたっぷり

健康のためにも、野菜や果物を毎日の食卓に取り入れたいという方は、とくに栄養価の高い「旬のもの」に注目してください。
今回紹介するのは、なすです。
旬は5~10月で、暑い夏に日光を浴びて育ったものが味が濃い傾向にあります。生産量の多い高知県や熊本県、福岡県などでは1年中栽培されており、今では通年手に入りやすい野菜です。
皮につやとはりがあり、紫色が濃くて色ムラがないもの、持ったときにずっしりと重みのあるものを選びましょう。へたの下のがくが、触ると痛いくらいに鋭くとがっているものが新鮮です。
90%以上が水分でビタミンやミネラルの含有量は少なめですが、塩分排出を助けるカリウムやリラックス効果が期待できるコリンエステルなどを含んでいます。皮の濃い紫色はナスニンという色素で、抗酸化作用があり、がん予防やアンチエイジングに役立つといわれています。
この種類だからおいしい! 生産者直伝の食べ方
なすには品種が豊富にあり、今回は今おすすめの品種のおいしい食べ方を教えていただきました!
まずひとつめのおすすめが、
「とろーり旨なす」をグラタンにして最上級のとろとろ感!
です。
「とろーり旨なす」は、白なすの中でも注目の品種です。
表面につやがあって果肉がやわらかく、加熱することでとろとろ食感になることからこの名前になりました。グリルやソテー、揚げ物などにしてどうぞ。
そしてもうひとつおすすめなのが、
「水なす」を生のままガブリ!
水なすは水分が多くアクが少ないため、生のままおいしく食べられます。
新鮮なものなら、切らずにそのまま豪快にかぶりつくのがベスト。さわやかな香りとみずみずしさが広がります。好みで塩をつけてもおいしいですよ。
旬の野菜や果物は栄養たっぷりで、驚くほど体にいいもの! とはいえ、健康のために野菜や果物を食べたいと思っても、手間や時間をかけて料理をつくるのが面倒、すぐダメにしてしまうなどで、結局野菜をあまり食べられない……ということはありませんか? 『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』は、なるべく料理せず、そのままさっと食べる方法だけをまとめて1冊にしたものです。それぞれの野菜の旬の時期や、どんな栄養素が含まれているかが見るだけでわかり、ハズレの野菜を引かないための選び方や、長持ちする保存方法、手軽でおいしい食べ方を簡単に知ることができます。しかもそれらは、野菜を大切に育てている生産者さんに聞いたものです。ちょっとした知識があるだけで、体にいいものを驚くほど手軽に、おいしく食べることができますよ!