料理が面倒、忙しくて料理をする暇がない、そもそも料理が苦手……でも、野菜はちゃんと食べたい! そんな人におすすめなのが、書籍『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』。旬の時期や、新鮮なものの見分け方、栄養、長持ちする保存方法、おいしく食べるためのコツなど、なるべく料理せず、ラクにおいしく野菜を食べる方法を多数紹介しています。今回は、そのなかから今が旬の果物について紹介していきます。(監修/管理栄養士 吉沼弓美子)
旬のフルーツを取り入れよう
健康のためにも、野菜や果物を毎日の食卓に取り入れたいという方は、とくに栄養価の高い「旬のもの」に注目してください。
今回紹介するのは、びわ。
露地栽培のものは、5~6月頃出回りますから、まさに今、旬を迎えている果物です。
フルーツの中でもβ-カロテンが豊富なびわは、皮膚や粘膜を正常に保つだけでなく、高血圧や糖尿病などの生活習慣病予防に役立つとされています。また、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸には強力な抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぐ効果が期待されています。
びわ農家さんに、買うときにチェックするところを聞いたところ、実の色が濃いオレンジ色で、ふっくらとしていてはりがあり、うぶ毛に覆われているものを選ぶのがよいとのことでした。
白い粉状のブルームがあるものはおいしい証拠で、汚れているわけではありませんので、積極的に選んでください。
一方、へたが取れているもの、傷や変色があるものは、避けるのがいいそうです。
おいしく食べるコツは、常温で保存しておいて、食べる1時間前に冷蔵庫に入れること!
そして、鮮度が命なので、とにかく食べる直前にむくことだとか。
ちょっとした知識で、驚くほどおいしく、体にいいものを食べることができます。ぜひ試してみてくださいね。
手間や時間をかけた料理より、「新鮮な野菜をそのままシンプルに食べるのが、結局いちばんおいしい!」と思ったことはありませんか?『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』は、そのための方法だけをまとめて1冊にしたものです。250軒以上の生産者さんに直接取材したり、アンケートにご協力いただき、選び方や、切り方、保存方法、食べ方などあまり知られていないけれど、生産者さんだから知っている情報ばかりを集めました。レシピ本にはない野菜の知識とアイディアで「こんなに味が変わるんだ!」という体験をしてみてくださいね。
(2024年5月27日16:00 書籍オンライン編集部)