米軍の攻撃がイランの核開発計画を完全に破壊したのか、あるいは核兵器製造能力を獲得するまでの進展を数カ月遅らせるにとどまったのか、激しい議論が続いている。だがこの論争は、イラン政府の政治的打算という重要な要素を見落としている。仮にイランが核兵器製造を決断した場合、これは米国とイスラエルが軍事行動や経済圧力、そして外交を通じて阻止に動く前に製造を完了させ、抑止力を確立できるとの賭けに出ることを意味する。ワシントン近東政策研究所のマネジング・ディレクター、マイケル・シン氏は、「彼らが核開発に向けた行動を開始し、それに3カ月余分にかかるとすれば、対応するのに十分な時間だ。発見する時間も、対応を準備する時間も得られることになる」と指摘。「決して無意味な期間ではない」と付け加えた。
イラン核開発の行方、政治的打算が左右
イランが核兵器保有への道を歩む上で最も重要なのは技術ではなく政治
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