昔、小児性愛者の教師にインタビューをしたことがある。彼は小さな女の子を間近に見ることができて、時にじゃれ合ったりできるという理由で教員になった。「毎日が天国」「今日の××ちゃんは天使」などとはしゃいでいてドン引きしたものだ。
しかし、周囲は彼のドス黒い欲望にまったく気づくことはなかった。同僚や保護者からは「優しくていい先生」と思われていたので、わいせつなことをしたと疑いをかけられたときも「指導に熱が入りすぎた」という言い訳で切り抜けることができたと自慢していた。
要するに、教育現場というのは「小児性愛者が性的嗜好を隠しながら欲望を満たすことができる理想の職場」になっている現実があるのだ。今回たまたまメンバーの1人がわいせつ事件で逮捕され、彼のスマホから芋づる式に捕まっているが、このような「変態教師グループ」はまだ他にたくさんあっても不思議ではない。
「教師に対する差別と偏見だ!」と不愉快になる方も多いだろうが、実際に小児性愛者たちの行動を知っている人ほどこういう結論になる。性犯罪・性依存治療を専門とする「性障害専門医療センター(SOMEC)」代表の福井裕輝さんもこう仰っている。
「人口の約5%は小児性愛だと言われています。その上で、小児性愛者が子どもと触れ合う職業を自ら選択するため、率が上がる。先生が10人いれば1人は小児性愛者の可能性があります」(AERA 23年9月10日)
全く同感だが、個人的にはもっと高い割合でこの世界に入ってきているのではないかと思っている。子どもの性被害の「認知件数」が減ってきているからだ。
警察庁生活安全局人身安全・少年課の「子供の性被害の現状と取組について」によれば、20歳未満の「少年」が被害者となる「強制わいせつ」の被害の認知件数は平成25年に3950件だった。しかし、そこから年々減少をして7年後の令和2年になると1859件と半分以下まで激減。そこから増加に転じたものの令和4年でも2087件である。