米銀大手バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)では、人工知能(AI)ベースの「デジタル従業員」が人間の従業員のように社内システムへのログイン権限を持ち、人間と一緒に働いている。リーアン・ラッセル最高情報責任者(CIO)によると、デジタル従業員にも人間の上司がいて、プログラミングや支払い指示確認などの業務を自律的にこなしている。近く電子メールのアカウントを割り当てる予定で、米マイクロソフトのチームズなどを通じて他の従業員とやりとりができるようになるかもしれないという。ラッセル氏は、技術的にはまだ初期段階だとした上で、「6カ月後にはかなり普及しているはずだ」と述べた。BNYの「デジタル従業員」は他行では「AIエージェント」と呼ばれるかもしれない。業界内で明確な定義はないものの、この技術が金融サービスで存在感を増しているのは確かだ。
米銀のデジタル従業員、人間といかに協業するか
BNYメロンやJPモルガンなどの米金融大手によると、AIの機能は人間の働き方に着々と近づいている
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