「出世」「社内評価」。この2つのフレーズが気にならないビジネスマンは、そうそういないだろう。特に、仕事に打ち込んでいる人であれば尚更。さて本日は、そんな「出世競争」に振り回された男性の話をしたい。
「俺のほうが実力はあるのに・・・」。
出世のジレンマ
誰かと自分を比べ、自分が劣っていることで思い悩む人は多い。その逆に、自分はアイツより職位が上、年収が高いぞ、などと一時的な優越感に浸る人もいる。
「勝ち負け」を意識してがんばることは悪いことではない。しかしそれしかないのは少々残念だ。24時間、そればかりが気になる人生。いつも横ばかりを見て、自分の世界を楽しくすることに注意が向かない。
「アイツより出世しているか?」「同期の中で誰よりも金を持っているか?」
そうなるとどうなるか?スポーツやゲームでいうところの「スコア」にだけこだわるようになり、過程を楽しんだり、意義を感じることができなくなってしまう。
そうでなくても仕事の場合、スポーツのようなゲーム性はもともと弱いものだ。会社員であれば、自分よりも実力が下の人が、自分よりも出世するといった状況もある。組織では常に、自分以外の多くの人の力や思惑が働くものだ。がんばっているのに会社の業績によって給料が下がることもある。