ベビーシッターのルーシー・コノリー氏(41)は、イングランド中部の刑務所に330日余り収監されている。原因はソーシャルメディアのXへの投稿だ。昨年7月、コノリー氏が託児所を兼ねる自宅にいた時、サウスポートのダンス教室で3人の少女(6歳、7歳、9歳)がナイフを持った男に殺害されたというニュースが飛び込んできた。ほどなく、犯人はイスラム教徒の亡命希望者だとする誤ったうわさがネット上に広まった。実際の加害者はキリスト教徒で、ルワンダ出身の両親を持つ英国生まれの男だった。コノリー氏には12歳の娘がおり、息子は幼児期に亡くなっていた。夫は当時、その郡の保守派議員だった。コノリー氏はその晩、6000人のフォロワーに向けた投稿で怒りを吐き出した。
欧州で横行する言論締め付け 極端な逮捕・起訴も
ヘイトスピーチを取り締まる法律は定義があいまい、ソーシャルメディアの普及に合わせ取り締まりが過剰に
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