脱唐突&強引なダジャレ
会話の流れを逆算する

 ダジャレはダサイものと言われなき迫害を受けている理由のひとつに「おじさんが会話の流れに乗らず、唐突・強引に浮いたダジャレを発して聴く側が困惑する」状況が多々あることがあげられます。ダジャレを愛し広めていかんと日々努力するワタクシにおいておやダサイと思うぐらいでありますから、こんな民度の低い会話センスは殲滅せねばなりません! そのために今回、スマートな流れの作り方を指南してまいりましょう。

 最大のポイントは、超シンプルなことで、まずこの言葉を刷り込んでください。

「ダジャレを思いついたら、言うシチュエーションを想定し、会話の流れを逆算する」

 その後、どうゴールまでもっていくか考えるのです。

 ではまず、いつものように、わかりやすい実例を。

 連載第15回<ダジャレに好意的反応あればさらに盛り上げ押し込むメソッドを焼肉屋での多様な実例から>でふんだんに実例を扱ったように、焼肉屋は普段使わない単語が店内に溢れ、ダジャレを思いつきやすい環境で今回もそこから。

 15回で出さなかったネタです。お店に入ってすぐメニュー見て、クッパという単語を目にしたとたん、クッパ72という作品を思いついたとします。さあ、あなたはこの思いつきを発したく鼻の穴膨らませてウズウズしていることでしょう。しかし、場は、みんな何をオーダー信長しようかと品定めに夢中。そんな中、「お、クッパ72、なんつって」とかかましても唐突感ありあり。

 そもそも、クッパの話題が出るのは、締めでしょう。なので、仮にうまいレールを敷くまでいかずとも、せめて最後近くなって「麺かごはんものかいく?」という展開になってから言えばいいんです。