サイケデリックロックが大音量で鳴り響く中、自動車大手ドイツ・フォルクスワーゲン(VW)のトーマス・シェーファー氏は、両脇にサーフボードを配したカリフォルニア州ハントンティンビーチのステージに飛び乗り、同社を象徴する「ワーゲンバス」の復活を発表した。2年前のことだ。VWはワーゲンバスを電気自動車(EV)として復活させようとしていた。EVと言っても、オリジナルを思わせる箱型のデザインで、色もツートンカラーだ。ここまで20年以上を要し、同社は米国で近く発売されることを明らかにした。「ついに、ついにやって来ました」。「ID.Buzz」と名付けられたこの車がステージ上を進み、来場者から口笛で迎えられると、VW乗用車部門トップのシェーファー氏はこう語った。
「ワーゲンバス」EV、なぜ米国で失速したか
フォルクスワーゲンを象徴する「ワーゲンバス」がEVとして復活も、高価格やトランプ氏の貿易戦争、リコールで販売伸び悩む
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