米オラクルは、人工知能(AI)分野における最も意外な成功例かもしれない。その成功は、もはや隠されたものではない。創業48年のデータベース管理ソフトウエア大手オラクルは、AIブームの中で新たな活路を見いだした。すでに同社は米アマゾン・ドット・コム、米マイクロソフト、米グーグルといった業界大手に対抗するクラウド事業を築き上げていた。現在はAIコンピューティングに対する需要がオラクルの事業拡大を後押ししている。オラクルの2025年度(25年5月末終了)は、未計上の契約済み売上高である残存履行義務が1380億ドル(約20兆5200億円)となり、前年から400億ドル増加した。2年前からは2倍以上となった。
オラクル、もはやAI競争の「伏兵」ではない
AIブームで新たな活路を見いだし株価は大きく上昇しているが、高バリュエーションにはリスクも
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