「この人、仕事ができるな」は、毎日のメールで決まる。「相手に間違ったニュアンスで伝わってしまう」「文面がこわいと言われるが、原因がわからない」「メールの返信に時間がかかりすぎて、1日が終わってしまう」。メール仕事には、意外と悩みがつきものです。本連載では、中川路亜紀著『新版 気のきいた短いメールが書ける本』(ダイヤモンド社)から編集・抜粋し、迷いがちなメールの悩みを解決するヒントをお届けします。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

【メールの悩み】正しい日本語「了解しました」がつかえない理由とは?Photo: Adobe Stock

「了解しました」は失礼?

ネット上では、「了解しました」をビジネスメールでつかうのは失礼という意見が多くなり、「わかりました」をかしこまって言いたいときは「承知しました」をつかうように言われています。

しかし、相手と話し合って決めたことについて「承知しました」「承りました」「かしこまりました」というのは、へりくだりすぎで奇妙。以下の文例のように「お願いいたします」と書くのも一案です。

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ご返信ありがとうございました。

それでは、打ち合わせは、弊社にて、3日(水)午後2時からということで、お願いいたします。

ご足労いただき恐縮ですが、なにとぞよろしくお願いいたします。

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本来、「了解しました」は理解して承知するという意味なので、軽く「OK」というにはピッタリの言葉なのですが、ネットの流れには勝てません。気心の知れた同士でつかうにとどめましょう。

※本記事は『新版 気のきいた短いメールが書ける本』を一部抜粋・編集したものです。