「なぜか涙が出る夜」に効いたシンプルな最終手段
誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、33万部突破シリーズの原点となった『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる!

【精神科医が教える】気分が沈んだとき…一瞬で心が復活するシンプルな行動とは?Photo: Adobe Stock

泣きたくなる夜、イライラする夜にするといいこと

今日は「泣きたくなったり、イライラしたりする夜にはどうしたらいいのか?」という、ちょっとロマンティックなタイトルでお話しします。

ですが、内容はとても現実的です。

まずは甘いものを食べてみましょう

結論から言います。泣きたくなったり、イライラしている夜は、まず「甘いものを食べる」ことをおすすめします。

もっと言えば、「ちゃんとご飯を食べる」ことが大切です。

なぜこんな気持ちになるんだろう? 何が原因なんだろう? と考え込んでしまうと、かえって気持ちがさらに沈みがちです。

ですが、私の経験上、その8割は「体調が悪い」ことが原因なのです。

気分の不調は、体のコンディションの悪さから

たとえば、「泣きたくなる」「イライラする」という気持ちは、睡眠不足や栄養不足といった“身体的な不調”から来ていることがとても多いです。

「今日はお昼をちゃんと食べてなかったな」
「最近ダイエットしすぎてるかも」
「昨日、体重を測ったら増えていたから、今日は食事を減らしていた」

そんな背景があると、気分が沈んだり、イライラしやすくなったりします。
そして、きちんと食べたあとでふと気づくのです。

「さっきまで泣きそうだったのに、今はなんともない」
「なんであんなにイライラしてたんだっけ?」と。

気分の不調を「気持ち」で解決しようとしないで

私たち人間は、気分の問題を“気持ちの問題”として処理しようとするクセがあります。

「これは更年期かも?」
「最近の私の生き方が悪いのかな?」
「ちょっと弱ってる私……」

そんなふうに自己分析を始めてしまうのです。でも、実は違います。

ただ単に、体のコンディションが悪かっただけ、ということが本当に多いのです。

それでもつらいときは「アイス」をどうぞ

私が個人的に一番おすすめするのは、アイスクリームを食べること

「今日はご褒美だ」と決めて、好きなアイスを食べてみてください。不思議と気持ちが和らいでくるものです。

気持ちではなく、まず体を整える

人間の気分は、思っている以上に体の状態に左右されます。

だからこそ、つらい夜には「食べる」「寝る」といった基本的なことに立ち返ることが大切です。

感情を感情で解決しようとせず、まずは体の声に耳を傾けてみてくださいね。今回は甘いものを食べるという解決策を提案しましたが、糖尿病を抱える患者さんなどは、例外であることを補足しておきます。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。