「勝ちたい」が人生を狂わせる――“負けず嫌い”が落ちるワナとは?
誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)など、33万部突破シリーズの原点となった『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる!
勝ち負け

「どこでも負けたくない」
というのは考え物。
勝つべきところと、負けてでも撤退すべきところ
っていうのがあるから。
つまり、関わるだけで負けってこともあるのよね。
勝ちに拘っているときは、
執着だらけ、感情的、視野が狭くなる
と良いことほとんどないからね。
「負けず嫌い」にも引き際がある
「負けたくない」という気持ちは、成長の原動力になります。向上心が強く、努力を惜しまない人ほどこの傾向があります。
ただし、「どこでも負けたくない」となると話は別です。人生には「勝ちにいくべき場面」と「負けてでも手を引くべき場面」があるからです。
関わるだけで「負け」になる場面も
たとえば、自分の価値観とかけ離れた人との争い、明らかに消耗戦になるような対立。
そうした場面では「勝つこと」に意味はなく、むしろ「関わること」そのものが損失になります。
潔く身を引くことも、立派な戦略なのです。
「勝ち」に執着すると視野が狭くなる
勝つことにこだわるあまり、感情的になったり、視野が極端に狭くなってしまうことがあります。
そうなると冷静な判断ができず、かえって自分を不利に追い込むことにもなりかねません。
本当に大切な勝負に集中する
自己成長のためには、「どこで戦い、どこで退くか」の見極めが欠かせません。
無駄な勝負を避け、エネルギーを注ぐべきところに集中することが、人生をより豊かにする近道です。
勝ち負けに振り回されず、自分の価値観で選び取る力を養いましょう。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。