米ハーバード大学とトランプ政権との対立は21日、ボストンにある連邦裁判所で最高潮に達し、政府には22億ドル(約3240億円)の研究資金を打ち切る根拠がないと同大学が主張した。ハーバード大学側の弁護士のスティーブン・レホツキー氏は、「われわれは憲法上の権利を求めるためにここにいる」と連邦判事に説明。トランプ政権はこれに対し、政府が掲げる優先政策と合致しなくなった大学とは、契約を解除する権限があるとした。また今回の問題に関しては、ハーバード大がキャンパスでの反ユダヤ主義を容認してきたと判断したことを理由に挙げた。司法省の弁護士でハーバード大学卒業生でもあるマイケル・ベルチック氏は、「ハーバード大学が研究の重要性を気にかけているのであれば、反ユダヤ主義に対処すべきだ」と法廷で述べた。
ハーバード大、トランプ政権と法廷で衝突「助成金凍結の根拠なし」
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