スコット・ベッセント米財務長官は22日、米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長について、議長の任期を全うする意向ならそうするべきだとの考えを示した。同日午前のFOXビジネスのインタビューで「彼(パウエル氏)がやり通したいなら、そうするべきだし、早期に退任したいなら、そうするべきだと思う」と話した。トランプ氏は今月、パウエル氏を解任する構えを示した後で一転、その予定はないと発言した。パウエル氏は来年5月までの任期を全うする意向を表明している。トランプ政権はこのところFRBビル改修工事を巡りパウエル氏を批判しているが、これは解任への道を開く取り組みとみられる。ベッセント氏はさらに、FRBに対し、金融政策以外の活動についての費用がここ数年で急増しており、削減する必要があるとして見直しを呼びかけた。