ウクライナの汚職対策機関を弱体化させる同国政府の動きを受け、首都キーウの大統領府前では抗議デモが発生した。反対派らはウォロディミル・ゼレンスキー大統領が政権批判の封じ込めや権力集中を狙っており、今回の法案がその中でも最も劇的な措置だとしている。22日夜には大統領府に近い丘の上に1000人以上が集まり、「恥を知れ」や「法案に拒否せよ」などと声をあげた。ゼレンスキー政権に対する大規模なデモは、3年以上前にロシアとの戦争が始まって以降で初めてとなる。ウクライナ議会は22日には、国家汚職対策局(NABU)の独立捜査権を事実上奪う法案を可決。NABUは欧米各国からの圧力を受け、2015年に設立されていた。
ウクライナ政府、汚職対策機関を弱体化へ 各地で抗議も
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