ドナルド・トランプ米大統領は24日、米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長とともに白い工事用ヘルメットを着用してFRB本部の改修工事を視察したが、両氏は改修費用を巡り口論となる場面があった。改修費用が当初計画の25億ドル(約3700億円)から31億ドルに膨れ上がっているとのトランプ氏の主張についてパウエル氏が事実確認を行うと、トランプ氏はスーツのジャケットから1枚の紙切れを取り出し、パウエル氏に手渡した。パウエル氏は眼鏡をかけ紙きれを注意深く確認し、「3棟目の建物を増築したばかりですね」と言い、2021年に改修が完了した隣接オフィスビルを指した。両者の意見の相違は他にも見られた。ただ、トランプ氏が数週間にわたり、金利政策を巡ってFRB議長を厳しく非難してきたことを考えれば、異例の訪問となった。