ランキング

1位は年収1304万円!
3メガバンクを超えるのは、どの銀行?

 今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「年収が高い銀行ランキング2024」を作成した。対象期間は2023年5月期~24年4月期。従業員数は単体ベースで、50人未満の企業は除外した。

 はたして、どのような結果になったのか。早速、ランキングを見ていこう。

 1位は三井住友トラストグループ(旧三井住友トラスト・ホールディングス)で、平均年収は1304万円(従業員数283人、平均年齢50歳)。今回のランキングで唯一の「1300万円台」だった。

 23年版の年収が高い銀行ランキングでも1位(平均年収1274.9万円、平均年齢49.9歳)だったが、平均年収はさらに30万円近く増えた。

 同社は、三井住友信託銀行を傘下に置く銀行持ち株会社だ。11年4月1日に中央三井トラストHDと住友信託銀行が経営統合し、発足した。なお、24年10月1日に三井住友トラストHDから、三井住友トラストグループに社名を変更している。

 2位は三井住友フィナンシャルグループ(FG)で、平均年収は1095.1万円(従業員数1414人、平均年齢39.1歳)だった。23年版ランキングでも2位(平均年収1086.8万円、平均年齢39.4歳)だった。

 ただし、1位と2位の間には、従業員が50人未満のため今回のランキングからは対象外となった銀行が3社ある。しずおかFG(平均年収1265.4万円、平均年齢45.6歳、従業員数14人)、めぶきFG(平均年収1201.8万円、平均年齢46.8歳、従業員数13人、第四北越FG(平均年収1197.1万円、平均年齢50.1歳、従業員数9人)だ。

みずほFGと三菱UFJFG
ランキングの順位が逆転

 3位はみずほFGで、平均年収は1072.7万円(従業員数2457人、同41.4歳)。23年版ランキングでの順位は4位だったので、順位をひとつ上げた。

 4位は三菱UFJFGで。平均年収は1047.7万円(従業員数3321人、同40.0歳)。23年版ランキングでの順位は3位だったので、こちらは順位をひとつ下げた。

 みずほは前期と比べて平均年収が3.3%アップしている一方、三菱UFJは同0.6%アップにとどまったので、逆転劇が起きたというわけだ。

 5位はあいちFGで、平均年収は977.2万円(従業員数182人、平均年齢50.5歳)。

 愛知県を地盤とする愛知銀行と中京銀行が経営統合し、22年10月に設立した持ち株会社だ。傘下にある両行は25年1月に合併し、「あいち銀行」となった。

 トップ5社について、売上高にあたる経常収益(2024年3月期、連結)を比較すると、三井住友トラストグループが2兆4753億300万円、三井住友FGが9兆3535億9000万円、みずほFGが8兆7444億5800万円、三菱UFJFGが11兆8903億5000万円。それに対して、あいちFGは886億円と文字通り桁違いに少ないが、平均年収では3メガと肩を並べる結果となった。

 なお、トップ5は全て金融機関を傘下にもつ持ち株会社であり、そこで働く従業員はグループ企業のいわゆるエリート層である。傘下の事業会社に比べ、少人数であることが多く、そのため、総じて平均年収も高額になる傾向があることには注意が必要だ。

 全71社の年収はどうなっているのか。ぜひ、次ページ以降もチェックしてみてほしい。

(ダイヤモンド・ライフ編集部)