米連邦議会の民主党議員のグループは、大統領が連邦統計機関のトップを解任しにくくなるような法案を提出した。法案は5日午前、ジョージ・ホワイトサイズ下院議員(民主、カリフォルニア州)が提出した。同議員の報道官が明らかにした。労働統計局(BLS)や国勢調査局といった連邦統計機関のトップを、職務怠慢や不正行為などの正当な理由がない限り解任できないようにする内容だ。ホワイトサイズ議員は発表文で「雇用統計が気に入らないというだけでBLS長官を解任した大統領の決断によって、危険な前例ができた」と述べた。だが、この法案の行方には暗雲が漂う。法案成立には共和党が過半数を占める上下両院の通過に加え、大統領の署名も必要なためだ。
米民主、連邦統計機関のトップ保護へ法案提出
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