AI(人工知能)チャットボットはこのところ、ネット掲示板の米レディットにますます頼るようになっている。かつて「インターネットのフロントページ」と呼ばれた同社は、その恩恵を受け始めたばかりだ。同社の直近の決算報告からは、そうは見えないかもしれない。4-6月期(第2四半期)の売上高は前年同期比78%増の5億ドル(約740億円)弱で、2022年初め(上場する2年前)以来の高い伸びとなった。しかし、その大半は広告収入によるものだった。同社の事業の大部分を占める広告部門の売上高は前年同期比で84%増加した。オープンAIやグーグルとのライセンス契約収入を中心とする「その他の収入」は、4-6月期の売上高全体の7%を占めるに過ぎなかった。