ルイ・ヴィトンのパリ本社に17年間勤務しPRトップをつとめ、「もっともパリジェンヌな日本人」と業界内外で称された藤原淳氏が、パリ生活で出会った多くのパリジェンヌの実例をもとに、パリジェンヌ流「最高の自分になるための神習慣」を提案したのが、著書『パリジェンヌはダイエットがお嫌い』。かつて痩せることに時間と労力を費やし、「痩せればいろいろなことを解決できる」と頑なに信じていた著者。しかし、多くのパリジェンヌと出会った今、その考えは根本から間違っていたと言います。パリジェンヌのように自身と向き合い、心身のバランスを整える習慣を日々実践することで、自分らしい美しさと自信を手に入れることができるのです。この記事では、本書より一部を抜粋、編集しパリジェンヌのように幾つになっても魅力的に生きる秘訣をお伝えします。

太る原因は「血糖値スパイク」だった
食事を取ると血糖値が上昇します。すると体はその急上昇を抑えようと、大量のインスリンが分泌され、結果として血糖値がその後急降下します。これが「血糖値スパイク」です。
欧米でベストセラーに輝いた『Glucose Revolution』(日本語訳タイトル『人生が変わる 血糖値コントロール大全』かんき出版刊)でフランス人の著者ジェシー・インチャウスペ氏は、
「インスリンは血の中の糖分を脂肪にかえて体に溜め込む働きを持っているため、過剰に分泌されると太りやすい体になってしまう」
と言います。特に麺類や丼ものなどの炭水化物中心の食事は血糖値が急激に上がりやすいため、スパイクを緩めるためには「食べる順番」に気を付けるべきだというのが彼女の提言です。
フランス流「食べる順番」で体を整える
その順番とは、ひと言で言えば、
1.食物繊維が豊富な野菜やきのこ類
2.肉や魚などのタンパク質や良質の脂肪
3.パンやごはん、麺類などの炭水化物です。
これは何も珍しいことではなく、フランスの「まずは前菜、次にメイン、添え皿にパン」という伝統的な食事パターンそのままです。パリジェンヌが意識せずに日頃から実践している食べ方でもあります。
目指すのは「痩せること」ではない
具体例を挙げると、定食を食べる場合、まずは副菜や海藻入りの味噌汁を飲むとよいでしょう。次に肉や魚のおかず、最後に炭水化物のごはんを食べてください。空きっ腹にいきなり炭水化物は極力避けたいところです。
丼ものや麺類などの単品を食べる場合は、先にお漬物やサラダを食べるよう心掛けましょう。それも無理な場合は、食事の前に野菜ジュースを飲むという手もあります。
念のために申し上げますが、この食べ方が「痩せる食べ方」というわけではありません。パリジェンヌが日頃から心掛けていること、それは「痩せること」ではなく、「体調を整えること」です。このことを決して忘れないでください。