やる気を下げる絶対に言ってはいけない一言

仮に「暴飲暴食をやめないと」と思っているのに、他の人から「もっと健康的なものを食べないと」と言われたらこう思うはずです。

「そんなことは分かっているんだよ!」と。

分かっていることを改めて言われるというのは、本人のやる気を下げてしまいます。むしろ天邪鬼になって、余計に行動できないかもしれません。

就活生にも全く同じことが言えます。

親御さんが子どもの就活に焦り、「就活をやらないで大丈夫?」「インターンに参加している人もいるみたいだよ?」などと言われてしまうと、就活生は余計に焦り、「そんなことは分かっている。だけどできないんだよ」と思ってしまいます。

親としてできる、夏休みのちょうどいいサポートとは

では、親御さんがお子さんにできることは何でしょうか?基本的に動けない就活生は、先に話したとおりで以下の2つです。

・具体的なやり方がわからない
・就活に成功することで得られるメリットが具体的に想像できない(だから動けない)

キーワードは、具体的なやり方と具体的なメリットです。この2つが分かっている人は、周りが何か言わなくても勝手にやります。

例えばゲームも、電源を入れて(具体的なやり方)、ゲームを進めると楽しい!ワクワクする(具体的なメリット)からやるのです。

つまり、親御さんがお子さんの就活をサポートする場合、取り組んでほしいことは「具体的なやり方を知るきっかけを与えること」「就活に取り組むメリットを教えること」なんですよね。

そして、これをグチグチ言葉で言ってはいけません。親御さんの時代の就活と今の就活では、やり方が全然違うからです。(それをお子さんは分かっているので、なんで親から教えられないといけなんだよ、と思ってしまいます)

ではどうすれば良いのでしょうか。

就活にまつわる本を、さりげなくお子さんに渡してあげてください。

インターネットの情報と本の大きな違いは「体系化されているかどうか」であり、ネットだと就活の全体像が捉えにくい。本だと、就活の全体像を捉えたうえで、そのまま1つずつ具体的なやり方が書いてあるので取り組みやすいのです。

他に親御さんができることは、ベタですが悩みを聞いてあげることです。

カフェなどで、お子さんの好きなドリンクを頼みつつ、「最近どう?」「悩みとかある?」と話をぜひ聞いてあげてください。

親の立場に立つと、やっぱり何か教えたくなってしまいますよね。ですが、就活生にできる最強のサポートは、そっと寄り添ってあげることだと僕は思います。

(本記事は『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』に関連する書き下ろしです