「うちの子、大学3年生なんだけど就活は進んでるのかな」お子さんの就活で悩む親御さんも多いのではないでしょうか。
新刊『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』は、特別なガクチカも将来の夢もなかった普通の就活生=「脇役さん」の著者が、1000冊以上の本を読み込み、自分だけの就活戦略をつくりあげ、食品超大手を含む22社から内定を得た実体験から生まれた一冊です。
「長期インターンにも行っていないし」「自己PRで語れることがない」――。
そんな普通の就活生が、どうすれば自分に合う企業に内定を取れるのでしょうか? 就活に不安を抱えるすべての学生、そしてその姿をそっと見守る保護者の方に届けたい、内定につながるリアルな戦略が詰まった、まったく新しい就活本です。今回は、就活中のお子さんをもつ親御さんが夏休みにやるといいことについて、著者である藤井氏が特別に書き下ろした記事をお届けします。

大学3年の夏休み、他の就活生は何をしているのか?
「うちの子、大学3年生なんだけど就活は進んでるのかな」
「就活のこと、どこまで口出ししていいのかな」
お子さんの就活で悩む親御さんも多いのではないでしょうか。
今回は、就活中のお子さんをもつ親御さんが夏休みにやるといいことについてご紹介します。
まず就活生のお子さんを持つ親御さんが押さえておくべきは、就活のスケジュールです。
他の就活生は大学3年の夏休みに何をしているのでしょうか。
最初に押さえておきたいのは、「大学3年の夏=就活スタートの合図」という感覚が、ここ数年で一般化してきているということです。
一部の学生は6月から始まるサマーインターンの選考を受け、実際に企業での就業体験をしています。
とはいえ、全員が積極的に動いているわけではありません。実際には、「何をすればいいのか分からず動けないまま」の就活生も多いのが現実です。
つまり、「何もしていないように見える=意識が低い」「遅れている」という単純な話ではありません。この夏休み期間に、実際の就活生たちが取り組んでいることは主に以下の3つに分けられます。
①サマーインターンに参加している学生(全体の3割ほど)
いわゆる意識の高い層は、6月~8月にかけて複数社のインターンに参加しています。
ただし、インターンには応募書類や選考があるため、誰でも参加できるわけではありません。参加していない学生も多くいます。
(またインターンは都市部での開催が多いので、地方在住者は参加しにくいのが実情です。)
②自己分析や業界研究を進めている学生
インターンに参加していなくても、静かに自己分析や企業研究に取り組んでいる学生も多いです。
親から見ると「スマホばかり見てる」と思える時間も、実は企業の評判を調べたり、自己分析ツールを使っていたりすることがあります。
③何をしていいか分からず、悩んでいる学生
最も多いのがこの層かもしれません。
「やる気がない」のではなく、「やり方が分からない」「周りが進んでいて焦っているけど動けない」という状態です。
こうした状態の子どもに、親が無理に背中を押したり問い詰めたりすると、逆に自信を失い、行動が止まるケースもあります。
こうした実態を知っておくことで、「うちの子は大丈夫なの?」という不安を冷静に捉え直すことができます。
夏休みという時間の過ごし方は、学生ごとに本当にさまざまです。
大切なのは、「何もしていないように見える時期」こそ、子どもが内面で葛藤していたり、自分なりに準備を進めていたりする可能性があるということです。
誰もが就活に対して取り組まなきゃという気持ちは少しばかり持っているということです。
ですが、「具体的なやり方がわからない」または「就活に成功することで得られるメリットが具体的に想像できない(だから動けない)」という理由で動けていないだけなのです。