就職活動の最終関門ともいえる「面接」。合否を分ける重要な場面だからこそ、評価を落とす一言や態度は避けたいところですよね。
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「長期インターンにも行っていないし」「自己PRで語れることがない」――。
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新卒 就活Photo: Adobe Stock

よかれと思って話したことが...

就職活動の最終関門ともいえる「面接」。
合否を分ける重要な場面だからこそ、評価を落とす一言や態度は致命的です。

しかも怖いのは、本人が良かれと思って話したことが、実は人事の心証を大きく下げているケース。こうした言動は、企業の公式サイトや説明会ではまず教えてもらえません。

そこで今回は、人事担当者への取材をもとに、「これをやると確実に印象が悪くなる」言動をワースト3形式でお伝えします。

3位:成長できそうだと思いました

面接で嫌われる言動の1つが「成長できそうだと思いました」という発言です。学生として通う高校や大学とは違い、会社が求めるのは利益です。

「成長できそうだなと思った」というのは、就活生側の利益ですよね。

大事なことは、成長した結果として会社で利益を出せることです。

よって、仮に成長できそうだなと思ったことを伝える場合は、「成長できる→具体的に何が成長するのか→それによってどう貢献できるのか」まで深堀りしてください。

何が成長し、どう会社に貢献できるのか。そこまで話せる人と、成長できそうだなと“思った”だけで留まる人とでは大きな評価の差が生まれます。

2位:御社の福利厚生に魅力を感じました

次に面接で嫌われてしまう言動が、「福利厚生に魅力を感じました」という発言です。

特に志望動機で福利厚生に言及する人は多いですが、福利厚生や給料など、“待遇面”を志望動機として挙げるのはおすすめできません。

なぜなら待遇だけで志望企業を選んでいると思われるからです。

それだとより待遇が良い企業からの内定が出れば、内定辞退しそうだと思いますよね。

そもそも福利厚生はその企業の「唯一無二」の特徴ではないことが多いので、「それならもっと条件の良い会社でも良くないですか?」とツッコまれます。

こうしてツッコミを入れられてしまう志望動機は避け、その企業の他社との違い、唯一無二を探して言及することが重要です。