経済学部で学んだことは仕事の役に立つのでしょうか? そして就職に有利なのでしょうか?
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経済学部は就職に有利なのか?
就活生から「経済学部って就職に有利なんですか?」と聞かれることがあります。これに対して僕がいつも伝えているのは、「◯◯学部だから有利」とは一概に言えないということです。
たとえ経済学部に所属していても、大学で学んだことをそのまま仕事に活かすのは意外と難しいケースもあります。
一方で、金融業界やコンサル業界など、一部の業界には経済学部で学んだ知識が刺さることがあります。
マクロ経済や金融政策、資本市場の理解、統計・データ分析の基礎、経営学や会計学の素地があることをアピールできれば、有利になるケースもあるんですよね。
以上のとおり、経済学部だからといって、それだけで評価されるとは限らないことを押さえておきましょう。
経済学部からの就職先は?
次に経済学部について、主にどんな企業に就職しているのか気になりますよね。
結論から言うと、経済学部からの就職先に多いのは「金融業界」「メーカー(製造業)」「IT業界」で、他の学部と比較した時に金融業界に就職する人が多い点が違いです。
今回は同志社大学と早稲田大学の2大学の経済学部からの就職先データを見ていきます。
同志社大学経済学部の就職先は?
まずは同志社大学が、2019~2021年度の経済学部生の就職先業界の割合をまとめて公開しています。(※1)経済学部の男性の就職先業界は以下のとおりです。
金融:22.0%
マスコミ・情報通信:14.9%
サービス:14.8%
流通:9.2%
公共・その他:13.3%
最も多いのがメーカーですね。ついで金融業界に就職する人が多いことが分かります。
次に経済学部の女性の就職先業界は以下のとおりです。
メーカー:23.1%
サービス:15.0%
マスコミ・情報通信:12.0%
流通:8.6%
公共・その他:14.5%
女性の場合は、金融業界がメーカーよりも多いですね。
また主な就職先としては、以下が挙げられています。
こうして見てもメーカーや金融業界が多いことが分かりますね。
・ソニー株式会社
・三井住友信託銀行株式会社
・パナソニック株式会社
・株式会社NTTドコモ
・大和ハウス工業株式会社
・楽天グループ株式会社
・明治安田生命保険相互会社
・サントリーホールディングス株式会社
・株式会社野村総合研究所
・日清食品ホールディングス株式会社
・国家公務員