早稲田大学政治経済学部の就職先は?
最後に早稲田大学政治経済学部の就職先も公開されているので見てみましょう。(※3)
主な就職先の業界ごとの割合は次のとおりです。
専門サービス:21%
メーカー:13%
情報通信:13%
マスコミ:7%
商業:6%
公務員:5%
不動産・建設:5%
旅行・運輸:3%
エネルギー:2%
自営業:1%
その他:1%
こちらも金融業界が最も多いですね。
今回は同志社大学と早稲田大学の就職先を引用しましたが、他の大学の経済学部からの就職先を見ても「金融業界」が最も多く、ついで「メーカー」「IT業界」が目立ちます。
そもそもこれらの業界は就活生全体からの人気も高い業界です。
金融業界に就職する人が多いという特徴を除いて、経済学部生は特にこの業界でないといけないという縛りはなく、志望先の自由度が高いことが分かりますね。
経済学部生に人気の職種は?
次に経済学部生に人気の職種も確認していきましょう。
職種に関しては、入社後の配属となり、大学側でデータを取ることができないため明確な情報はありませんでした。
しかし主な就職先の業界から職種は予想することができます。
まず金融業界に就職する人が多いため、以下の職種に就く人が多い可能性が高いですね。
・総合職(企画・管理系)
・資産運用/ファンドマネージャー補助
・証券アナリスト/リサーチ
・バックオフィス(事務企画・オペレーション)
・リスク管理・コンプライアンス
・フィンテック・IT企画
・保険アクチュアリー
見慣れない職種としては、「証券アナリスト」や「保険アクチュアリー」があると思います。
まず証券アナリストとは、証券会社や銀行などで、企業の業績や経済動向を分析して株式や債券などの投資価値を評価する専門家のことを言います。
次に保険アクチュアリーとは、保険や年金の商品設計・保険料の算出・リスク管理などを、数学や統計を使って行う専門家のことを言います。
それぞれ専門性が高い職種であり、経済学部で学んだ知識を活かせる場面も多いのでこれらの職種を目指す人も多いです。
次にメーカーやIT業界に就職する人が多いことを考えると、以下の代表的な職種に就く人が多いでしょう。
・企画職(商品企画、事業企画など)
・マーケティング職(市場分析・販売戦略)
・人事・総務・経理などの管理部門(いわゆるコーポレート部門)
・文系SE(システム導入支援・ITコンサルなど)
・カスタマーサクセス(SaaS系企業での導入支援や顧客対応)
・物流/生産管理(メーカーに多い間接部門職種)
これらの職種は一般的な企業の職種と変わりありません。一部、マーケティング職などで知識を活かせる場面がありますね。
以上のことを踏まえて、金融業界を除くと、特に「経済学部だからこの職種」という変わった職種はありません。
経済学部だからと言って決まった職種に就く必要はなく、自分の得意を活かせる仕事に就くことが大切ですね。
(※1)同志社大学 経済学部 資格・進路(就職データ)
(https://www.econ.doshisha.ac.jp/econ/about/faculty/qualification_course/employment.html)
(※2)早稲田大学 政治経済学部卒業生の進路状況2023年度卒業生
(https://www.waseda.jp/fpse/pse/applicants/career/)