日本製鉄は、米鉄鋼大手USスチールの老朽化した施設での操業を続けるため140億ドル(約2兆円)を投じると約束した。だが、ペンシルベニア州ピッツバーグ近郊にあるUSスチールの工場で爆発事故が発生し、日本製鉄の決意が試されている。11日の爆発事故では2人が死亡し、10人が負傷した。ペンシルベニア州クレアトンの現場では、現在も作業員らが清掃や操業再開に向けた作業を継続。USスチールの関係者らによると、モンバレー製鉄所では、爆発で製鉄の重要な原料であるコークスの生産能力が低下した。21年の勤務歴があり、事故現場のがれきから負傷者らを運び出したと話すジム・ボーカウスキ氏は、「カオスだった。できる限りの人を助けるために走り回った」とした。