高校生のドブロシンスキー氏はAIベースの「ビヨンドSPX」を開発 Photo: Grant Hindsley for WSJ
優秀なテック起業家と同様に、ニック・ドブロシンスキー氏は自身のスタートアップのために朝早くから夜遅くまで働いている。しかし、この起業家にはあまり選択の余地がない。午前8時から午後2時55分までは高校に通っているからだ。彼は15歳だ。
米ワシントン州サマミッシュに住む高校2年生のドブロシンスキー氏は「8年生(中学2年に相当)の終わり頃、何かビジネスを始めたいと思った。人工知能(AI)で解決できる問題は何かを長い間考えていた」と語る。
同氏は金融業界で働く母親から市場調査の助言を、また大手テック企業でAI関連の仕事をしている父親からは初期の技術指導を受け、AIモデルを使って中小型の上場企業に関するリポートを生成するというアイデアを思いついた。その結果生まれたのが、AIベースの金融調査プラットフォーム「ビヨンドSPX」だ。
若くて野心的な起業家は決して珍しい存在ではない。ビル・ゲイツ氏がマイクロソフトを共同で設立したのは19歳の時で、マーク・ザッカーバーグ氏がフェイスブック(現メタ・プラットフォームズ)を始めたのも同じ年齢だった。しかし、現代の起業家は仮免許証を持ち、歯列矯正器具をつけているかもしれない。
ロボット工学のキャンプに参加したり、ロブロックスのプラットフォーム上でゲームを作ったりすることからスタートを切った者もいる。キャンディーの販売で足を踏み入れた者もいる。(シンガポールの中学生にゴブストッパー《大きな球状のキャンディー》を売ることを考えたことがあるだろうか。これはもうかる)







