予定がぎっしり詰まった慌ただしい日々の中で、学習に時間を割くことは意外と難しい。そんな毎日を過ごすなかでも1日1ページめくれば、自身を問い直し、重点課題を見つけ、あなたが成長するきっかけを与えてくれるのが、書籍『リーダーを支える365の言葉』だ。本連載では、同書から珠玉の金言をご紹介していく。今回は、日々のマイクロストレスを軽視できない背景について、ロブ・クロスらの論文「マイクロストレス その正体と対処法」から一節を紹介する。ふと目にした言葉から、自身を振り返り、発見し、考え、学び、想像しよう。きっと新たな発想や闘志が生まれてくるだろう。

ハーバード 365の言葉ちょっとしたつまずきだと思っても……

 人は毎日マイクロストレスに対処している。

 マイクロストレスは、ちょっとしたつまずきの結果である。
 大したことのない、一過性のもののように思えても、その影響は波紋のように広がっていく。個々の原因に気づくことは難しいが、積み重なると大打撃を受ける。

 たとえば、同僚が目標未達だったせいで残業をしなければならなくなったとする。わずか30分のことだが、余分な仕事によって気分も夜の予定も台無しになり、ムカついた気持ちを翌日まで引きずってしまう。

 マイクロストレスも普通のストレスと同じように、血圧と心拍数を高め、ホルモンバランスや代謝の乱れの原因になる。

 あなたの小さいが侮れないストレスは何だろうか。

出所:
「マイクロストレス その正体と対処法」
ロブ・クロス
カレン・ディロン