米首都ワシントンは15日、トランプ政権による地元警察の権限掌握を阻止するための訴訟を提起した。ワシントンの行政権限を巡り、当地の民主党指導部とトランプ政権の対立が激化している。ワシントンのブライアン・シュワルブ司法長官が15日午前、訴えを起こした。トランプ政権が首都警察(MPD)本部長の権限を麻薬取締局(DEA)トップに移譲したことを受けての措置だ。シュワルブ氏は、トランプ氏の行動は「大統領の限られた権限の範囲をはるかに超えている。地元警察を敵対的に乗っ取ろうとするものだ」と主張している。司法省のパム・ボンディ長官は14日遅く、移民取り締まりに対する警察の支援を制限するワシントンの政策を撤廃し、今後は新たな政策指令についてDEAのテリー・コール長官の承認を義務づけると表明した。連邦政府と協力する姿勢を示している首都警察のパメラ・スミス現本部長の取り扱いは現時点では不明だ。
米首都ワシントン、トランプ政権を提訴 警察指揮権巡り
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