自分らしい“第二の働き方”を見つけるために

――こうして見ると、65歳以上で多くの方が働いている職種には、それぞれ選ばれる理由や背景がありますね。

坂本:そうですね。共通しているのは、「自分の体力や生活スタイルに合わせた働き方を選んでいる」という点です。

定年後の働き方は、本当に人それぞれです。収入や労働時間だけでなく、自分がどんな環境で、どんな役割で働きたいのかを考えることが大切だと思います。

データから、多くの人が選び、続けている職種を知ることで、自分に合った選択肢が見えてくるかもしれません。数字の裏にある“働きやすさの理由”にも目を向けながら、ぜひ自分らしい第二のキャリアを見つけていただきたいですね。

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(※この記事は『定年後の仕事図鑑』を元にした書き下ろしです)

坂本貴志(さかもと・たかし)
リクルートワークス研究所研究員・アナリスト
1985年生まれ。一橋大学国際・公共政策大学院公共経済専攻修了。厚生労働省にて社会保障制度の企画立案業務などに従事した後、内閣府で官庁エコノミストとして「経済財政白書」の執筆などを担当。その後三菱総合研究所エコノミストを経て、現職。研究領域はマクロ経済分析、労働経済、財政・社会保障。近年は高齢期の就労、賃金の動向などの研究テーマに取り組んでいる。著書に『月10万円稼いで豊かに暮らす 定年後の仕事図鑑』のほか、『ほんとうの定年後「小さな仕事」が日本社会を救う』『ほんとうの日本経済 データが示す「これから起こること」』(共に、講談社現代新書)などがある。