「せっかく“いい会社”のはずなのに、毎日ぜんぜん楽しくない…」
あなたは今の職場で、「うまく言葉にならない“悩み”」を感じたことはないだろうか。「この会社で一生働くなんて無理…」「でも、他に“やりたいこと”もない…」「だから、しぶしぶ働いている…」そんな日々に「このままでいいのか?」と不安になったことも、一度ではないはず。
こんな“うまく言葉にできないモヤモヤ”を「見事に“言語化”してくれた!!」と話題なのが、新刊『「いい会社」のはずなのに、今日もモヤモヤ働いてる』だ。各所から共感が殺到している本書の内容に沿って、今回は「キャリアのモヤモヤ」の正体について解説する。

静かに迷い始める“優等生”たち
気がつけば、「正解の上」を走っていた。
疑うこともなく、迷うこともなく。
だが、その道の先に、気づけば「自分」がいなかった――
「やりたいことは何ですか?」
こう聞かれた時に、ふと、言葉に詰まる。
「できることはある。それなのに、“やりたいこと”が見つからない……」
そうして、答えてしまう。「何でもできます」と。
王道キャリアの裏にある「悲惨な現実」
「いい会社」で働いて、無難にキャリアを築いていく。
時に成果を出して評価されても、
どこかに残る、言葉にならない違和感。
それは――
「この先に、自分の生きたい姿があるのか?」というモヤモヤ。
この問いは、押し込めばそのうち消える。
そう、いつからか思い込むようになっていた。
「仕事なんてこんなもの」
そう気持ちを上書きし、次の目標へ進むことで、
心のざわめきを黙らせてきた。
そうやって、ここまで来たのだ。
自分だけの“道”がきっとどこかにある
これまでの努力に、後悔はない。
得てきたものにも、それなりの誇りはある。
それでも――
ふと立ち止まったとき、心の奥から囁く声が聞こえる。
――これは、本当に、自分が望んだ人生だったのか?
その問いだけは、
どれだけ上塗りしても、静かに、必ず戻ってくる。
まずは、スマホを閉じて、そっと目を上げてみよう。
他人のようになる必要はない。
むしろ、あなたにしか歩けない道が、必ずどこかにあるはずだ。
(本記事は『「いい会社」のはずなのに、今日もモヤモヤ働いてる』の一部を編集・加筆・調整した原稿です)