ドナルド・トランプ米大統領はロシアのウラジーミル・プーチン大統領に対し、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談するよう呼びかけた。プーチン氏は3年半にわたってゼレンスキー氏が正統性のない指導者で、操り人形だと批判しており、トランプ氏の要請に応じるかに注目が集まっている。プーチン氏は2022年のウクライナ侵攻を正当化するため、国民に対し、この戦争は欧米との広範な対立の一部であり、ゼレンスキー氏とウクライナは単なる駒にすぎないと主張してきた。だがゼレンスキー氏と直接会談することになれば、慎重に築き上げてきたその構図と大きく矛盾する。トランプ氏からの要請はプーチン氏を窮地に追い込むもので、要請を拒否すれば、すでに追加制裁をちらつかせているトランプ氏の怒りを買うリスクがある。一方でゼレンスキー氏との会談に応じれば、ロシアのエリート層や国民との関係で政治的な打撃を受けることも考えられる。
ロシア・ウクライナ首脳会談は期待薄か、現状維持続く可能性
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