これは強力なツールだ。誤解のないように言うと、これは本当に変えられないもの(過去、他人、直接制御できない世界的問題など)にのみ適用される。
ニーバー(編集部注/ラインホルド・ニーバー。神学者)の「平安の祈り」のように、「神よ、変えられないものを受け入れる平静さ、変えられるものを変える勇気、その違いを知る知恵を私に与えてください」ということだ。

人生をあるがままに受け入れるということは、人生を良くすることをあきらめることではない。まったく逆だ。
動揺しているときは正しい選択をするのに最適な精神状態ではない。穏やかなときには、思考は明晰で、冷静な決断を下すことができる。
常に人生をあるがままに受け入れると、自分に変えられることにエネルギーを集中することができる。「それは変えられない」と本気で言える境地に到達するのが早いほど、心の解放が早まり、「内なる自由」が得やすくなるのだ。