
思うような結果が出ないからと、マイナスの感情に振り回されていないだろうか?そんなとき必要なのが、あるがままの自分を受け入れる力。負の感情に陥ったとき、最初の5分の在り方次第で、結果は大きく変わってくる。筆者が実践している、負の感情のマネジメントとは?※本稿は、ハル・エルロッド著、鹿田昌美訳『[新版]人生を変えるモーニングメソッド』(大和書房)の一部を抜粋・編集したものです。
営業の失敗で学んだ
負の感情との向き合い方
予想もしなかった課題や逆境に直面して、動揺して「現実が違っていたら」と思うとき、基本的に2つの選択肢がある。
・無意識のうちに現実に抵抗し続け、もし状況が違っていたらと考えることで、感情的苦痛、不安定さを継続的に経験する。
・意識的に人生をあるがままに受け入れ、変えられないことに折り合いをつけ、変えられる部分に意識を集中し、人生のあらゆる瞬間をポジティブに経験する方を選ぶ。
僕が19歳でセールスの仕事を始めたとき、メンターから学んだもう1つの教訓は、「セールスという職業は人生の縮図であり、逆境が増幅される」ということだ。「ほとんどの人がたまにしか経験しない困難(失敗、拒絶、失望など)をほぼ毎日経験するだろう」と僕は説明を受けた。
そんな困難の中でメンタルと感情をうまく管理するために、彼は僕に強力な戦略を教えてくれた。彼自身が今日まで使っているという「5分ルール」だ。
まず「タイマーを5分間セットしなさい」と教えてもらった。その間は愚痴や不平を言ったり、泣いたり、不満を爆発させたり、自分を憐れんだり、どんな感情的な反応にふけってもOK。