「4時間睡眠でスッキリな人」と「9時間寝ても眠い人」の決定的な違い写真はイメージです Photo:PIXTA

朝がつらいのは、睡眠不足のせいではない。実は、4時間睡眠であっても、すっきり起きる方法がある。大事なのは、眠り方より目覚め方だ。思考を変えるだけでできる、その技術とは?※本稿は、ハル・エルロッド著、鹿田昌美訳『[新版]人生を変えるモーニングメソッド』(大和書房)の一部を抜粋・編集したものです。

スヌーズに頼る目覚めでは
眠気と疲労が抜けないまま

「スヌーズボタンを押すのは敗北宣言だ」という格言をご存じだろうか。この言葉には、かなり深い意味がある。

 ギリギリまでベッドにとどまるような1日のスタートを切るのは、自分の人生の可能性に抵抗する行為なのだ。スヌーズボタンを押すたびに、夢への一歩を踏み出すことに抵抗していることになる。イヤイヤ1日を始めたときのあなたの気分は、最高とは言えないだろう。

 スヌーズボタンを繰り返し押すことには、生理的な悪影響もある。

 アリゾナ州フラッグスタッフにあるプレスコットバレー睡眠障害センターの医療ディレクター、ロバート・S・ローゼンバーグ氏の言葉を借りよう。

「スヌーズボタンを繰り返し押すと、自分にとって悪いことが2つある。1つは少し余分に寝たとしても、睡眠が断片化され、質が低下すること。もう1つは、新しい睡眠サイクルに入れなかったために、一日中眠気が続くことがあるということだ」

 アラームが鳴ってもなかなか起き上がれない人の多くは、朝がもっとも辛い時間だと報告している。この場合、何らかのストレスを感じながら目覚めるので、ベッドから出るのをできる限り遅らせようとしている。