米連邦準備制度理事会(FRB)当局者2人が、労働市場について異なる見解を示している。9月会合で利下げの是非を判断するに当たり、FRBがどのようにトレードオフに取り組むべきか意見が対立していることが浮き彫りになった。FRBや世界の中央銀行当局者が集まるジャクソンホール会議に参加中のクリーブランド連銀のベス・ハマック総裁は21日のインタビューで、「インフレは高すぎ、上昇しており、誤った方向に進んでいる」と述べた。労働市場は「まずまずの状態」を維持しており、9月16・17日の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げする理由はないとの認識を示した。「現時点で入手可能なデータを踏まえると、利下げを支持することはできない」と述べた。ハマック氏は今年、FOMCで投票権を持たない。FRBは7月会合で金利据え置きを決定し、据え置き期間は9カ月に及んでいる。7月会合では当局者2人が利下げを主張し、据え置きに反対票を投じた。20日に公表された議事要旨によると、金利据え置きの決定は幅広く支持されていた。