お題:ファミリーレストランが始めたお弁当宅配事業、初年度の売上は3億円でした。この新規事業の年間売上を3年後に100億円に到達する。
目標実現の状態を連想
①全国規模の宅配ネットワークの確立
②強力なブランド認知度の向上
③多様なメニューと特別な食事プランの提供
④効果的なマーケティングキャンペーンの実施
⑤高度なデジタルプラットフォームの運用
⑥サステナビリティとエコフレンドリーな取り組み
⑦顧客ロイヤリティプログラムの成功
各状態を切り口にした「魅力的で、実行しやすいアイデア」
・全国規模の宅配ネットワークの確立:大手物流企業と提携し、全国に迅速で効率的な配送システムを構築する。地域ごとに冷凍・冷蔵施設を設置し、フレッシュなお弁当を全国どこでも同じクオリティで届ける。
・強力なブランド認知度の向上:テレビCMやSNSキャンペーンを通じてブランド認知度を向上させる。人気インフルエンサーとコラボし、お弁当の魅力を広く伝える。
・多様なメニューと特別な食事プランの提供:季節限定メニューや地域限定メニューを展開し、顧客に常に新しい選択肢を提供する。さらに、健康志向や特定の食事制限に対応した特別なプランも用意する。
・効果的なマーケティングキャンペーンの実施:地元のイベントや祭りに積極的に参加し、お弁当の試食会を開催する。また、初回利用者向けの割引キャンペーンや定期購入プランを打ち出す。
・高度なデジタルプラットフォームの運用:直感的で使いやすいモバイルアプリを開発し、顧客が簡単に注文できるようにする。注文履歴や好みに基づいたレコメンデーション機能を追加し、個別のニーズに対応する。
・サステナビリティとエコフレンドリーな取り組み:環境に配慮したパッケージングを採用し、リサイクル可能な素材を使用する。地域の農家と提携し、地元の新鮮な食材を利用することで、地産地消を推進する。
・顧客ロイヤリティプログラムの成功:ポイントシステムを導入し、購入ごとにポイントを貯められるようにする。定期的な特典や割引を提供し、顧客のロイヤリティを高める。また、口コミを促進するインセンティブを設け、新規顧客の獲得を支援する。リピーター向けの特別イベントや限定メニューを提供し、顧客のエンゲージメントを強化する。
これらのアイデアを実行することで、ファミリーレストランの弁当宅配事業の魅力を高め、実行しやすい戦略で売上を増加させることができます。
誤解してほしくないのですが、このアイデアで100億円を達成することが重要なのではありません。100億という10倍の目標は、あくまで発想を促すためのフックでしかありません。そこから、自社の個性や特徴を活かしたキラーコンテンツにつなげていくことが重要です。
また「全国規模の宅配ネットワークの確立」や「高度なデジタルプラットフォームの運用」など、薄々わかってはいたけれど、やっぱり手を付けないと年商10億は厳しいんだろうなぁと、あらためて認識するアイデアもあるでしょう。それがわかるだけでもAIを使ってみた効果ありと言えますね。
技法その2「10倍の目標」、ぜひ活用してみてください。
(本稿は、書籍『AIを使って考えるための全技術』の内容を一部抜粋・編集して作成した記事です。この他にも書籍では、AIを使って思考の質を高める56の方法を紹介しています)