
言葉は頼もしいパートナー。あなたに力や勇気や幸せを与えてくれます。「大人の言い換え力」に磨きをかけて、日常のピンチを華麗に切り抜けたり、果敢に立ち向かったりしましょう!(クイズ制作/石原壮一郎)
クイズ
無神経な発言でひんしゅくを買いがちな年配の役員。今日も若手の女性社員のデスクが散らかっているのを見て、「おいおい、こんなんじゃ嫁のもらい手がないぞ」と暴言を吐いた。
横で聞いていて「このクソジジイ!」と思ったが、さすがに言えない。言われた当人は、驚いて固まっている。同じ女性の先輩として、この困った役員をどういさめるか?
(A)「今なんておっしゃいましたか?私、自分の耳を疑いました」
(B)「大丈夫です。彼女なら、どこに行っても引く手あまたですから」
(C)「今のは立派なセクハラ発言です。彼女に謝ってください」
(B)「大丈夫です。彼女なら、どこに行っても引く手あまたですから」
(C)「今のは立派なセクハラ発言です。彼女に謝ってください」
正解は……
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A
◎(A)「今なんておっしゃいましたか?私、自分の耳を疑いました」
×(B)「大丈夫です。彼女なら、どこに行っても引く手あまたですから」
△(C)「今のは立派なセクハラ発言です。彼女に謝ってください」
解説
こんなに念入りに「不用意なセクハラ発言が大問題になった事例」が報じられているのに、今でも平気で口に出す人はいます。そういう人に「なぜ言ってはいけないか」を理解させるのは困難ですが、せめて「言ってはいけない」という認識は持ってもらいたいところ。
本当に言ってやりたいのはCですが、この手の人は自分の無知を棚に上げて、こっちに対して「生意気な女だ」と根深い怒りを抱きそうです。ここはAのように発言を反芻(はんすう)させることで、どうやら自分はかなりマズイことを言ったようだと気付かせましょう。
Bは、何のフォローにもなっていません。結局は「嫁のもらい手」があるかどうかという価値基準に基づいた発言で、ダメな役員と同じ土俵に乗ってしまっています。
