
人に好かれるも嫌われるも、真意が伝わるも伝わらないも、一目置かれるも軽く見られるも、すべては使う言葉次第。クイズに挑んで、ワンランク上の「大人の言い換え力」を身につけましょう!(クイズ制作/石原壮一郎)
クイズ
あなたは新入社員。先輩と訪ねた取引先で、もらった名刺を名刺入れの上に置いて話していたら、あとから先輩に「あれはマナー違反なんだぞ」と注意された。
しかし、課長からは「もらった名刺は名刺入れの上に置くんだぞ」と教わっている。「また謎マナーか。勘弁してくれよ」と思ったが、そうは言えない。どう答えるか?
(B)「こ、これが板挟みってヤツですね。うう、困った……」と頭を抱える
(C)「課長には違うやり方を教わりましたが、どうしましょう?」と尋ねる
正解は……
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B
× (A)「ありがとうございます。勉強になりました!」と適当に話を合わせる
◎ (B)「こ、これが板挟みってヤツですね。うう、困った……」と頭を抱える
△ (C)「課長には違うやり方を教わりましたが、どうしましょう?」と尋ねる
解説
ちょっと前に、とある大きな会社の偉い人が、Xに「名刺入れの上に名刺を載せるな!」と投稿して話題になりました。設問の先輩は、そういう目新しい言説に感化されやすいタイプだとイメージしてください。
どんな説を信じるのも自由ですが、広く定着しているお作法にのっとらないのは、けっこうリスキー。ここでAの反応をしたら、今後その先輩の前では「当たり前のお作法」を実行できません。Cも、先輩に「こっちが正しいんだ」と言い張られたら厄介です。
ここはBのように困りつつその理由を話して、課長の教えも尊重したい意志を示しておきましょう。そうすることで、今後の名刺交換における「自由」を獲得できます。