先週の総括
先週の日経平均株価は、週央下落したものの、週末にかけて戻す展開となった。週初は小動きだったが、18日の米国株式市場で金融不安が再燃して急落。日経平均は1万3000円を大きく割り込み、7月18日以来の安値を記録した。
19日の日銀政策委員会・金融政策決定会合で景気の現状に対する判断が下方修正されたが、市場では織り込み済みで、特に材料視されなかった。アジア株の下落なども嫌気され、週末にかけて薄商いの中4日連続安となり、結局前週末比2.7%安い1万2666円で取引を終えた。
規模別には、大型株の調整幅が大きかった。マザーズ指数は前週末比0.7%のプラス、東証2部指数も同0.7%のマイナスだった。業種別には石油、石炭、鉱業、卸売りなどが上昇、一方でゴム製品、海運、証券が下落した。
今週の予報
空運業界:燃油高の影響が深刻で
「雨」→「雨」
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今週の日経平均株価は、もみ合いから弱含みの展開を予想する。第1四半期決算がほぼ終了したが、前年同期比で10%超の減益となったようだ。中間期または通期業績予想を下方修正する企業も散見され、通期の減益幅は拡大する見込み。原油相場が急落しているが、これは米国経済の減速を織り込み始めたものであり、日本企業にとって決して良い内容ではない。
為替が110円近くまで円安になり、原油相場が急落しても日経平均が1万3000円台前半から抜け出せないようでは、地合いは弱いと言わざるをえないだろう。