米国では「一つの大きく美しい法案(OBBB)」の可決によって、太陽光・風力発電への補助を打ち切る政府の姿勢が鮮明になった。再生可能エネルギー業界には衝撃だったとはいえ、業界はその打撃を吸収できる状況にあり、長期的にはむしろ恩恵を受ける可能性もある。風力・太陽光発電業界が利用してきた二つの主な税額控除はそれぞれ1992年と2005年から導入されてきた。これらの措置は延長を重ねて維持されてきたが、OBBB法によって早期に打ち切られることになった。財務省が最近発表した指針でも、こうした支援の適用要件が厳格化された。ただ、これは業界にとって破滅的な事態を意味するわけではない。投資家にとっては、現在は業界に目を向ける格好のタイミングかもしれない。