疲労回復には、ニンニクよりもモヤシがおすすめ!

 疲労回復に効く野菜といえば、ニンニクが有名です。確かにパワー源としては優秀な食材です。しかし難点は、あの匂い。翌日が休日の日以外は、思いっきり食べられないという方も多いかと思います。

 また、ニンニクには、非常に強い殺菌作用、抗菌作用を持つ成分が含まれるため、疲労回復効果を期待して食べすぎると、かえって体の抵抗力を弱め、疲れを感じやすくなることもあります。

 そういう方は、なにも無理してニンニクを食べることはないと思います。ほかの食材で疲れをとればいいのです。

 実は、非常に疲労回復効果が高く、しかも匂いもほとんどない、素晴らしい食材があります。

 意外なことに、それはモヤシです。

 モヤシは安いせいか、あまり栄養がないと勘違いしている方もいるようですが、今日からは認識を変える必要があります。

 モヤシには、疲労回復に絶大な効果を発揮する、アスパラギン酸が豊富に含まれています。アスパラギン酸はアミノ酸のひとつで、炭水化物をエネルギーに変える働きがあり、新陳代謝を活発にして疲労回復、スタミナアップ、疲労に対する抵抗力を高めます。

 ほかにもたんぱく質の合成材料になったり、尿の合成を促進して毒性を排除したり、神経伝達物質の原料にもなっています。

 スタミナドリンク剤にも使われているのは、こんなにも元気になる作用があるからです。

 さらに、モヤシにはビタミンCも豊富です。ビタミンCは、ストレスによりたくさん消費されるため、十分にとることで抗ストレス効果があります。

 いかがでしたでしょうか。「疲れない人」は、日頃から体と心とを元気に保つ「上手な食べ方」が身についていて、疲れを栄養面からしっかりリカバリーできているのです。ひとりでも多くの方に、疲れ知らずの、健康で前向きな人生を手に入れていただけることを心より願っています。