ドナルド・トランプ米大統領は連邦準備制度理事会(FRB)のリサ・クック理事の後任を早期に発表したい意向を側近らに伝えた。複数の関係者が明らかにした。トランプ氏は26日、ホワイトハウスで記者団に「あの職務に非常にふさわしい人々がいる」と語った。関係者によると、トランプ氏は世界銀行のデービッド・マルパス前総裁を候補に挙げた。マルパス氏はトランプ氏に近く、利下げに踏み切らないFRBを批判してきた。トランプ氏が、側近で大統領経済諮問委員会(CEA)委員長を務めるスティーブン・ミラン氏をクック理事の後任に指名した場合は、マルパス氏がもう一つのFRB理事の空席を埋める可能性もある。こうした水面下の協議からは、トランプ氏がFRBを作り替えようと強引に計画を推し進めている様子が透ける。同氏は25日夜、住宅ローン申請に虚偽の情報があったとしてリサ・クック理事を解任すると発表した。これに対しクック氏は、トランプ氏には解任する権限はないと反論。理事を続投し、訴訟も辞さない構えを示した。
トランプ氏、クックFRB理事後任を早期発表も=関係筋
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