2025年、いよいよ60歳を迎えた奥田民生。本連載では奥田民生の10年ぶりの本『59-60 奥田民生の仕事/友達/遊びと金/健康/メンタル』の中から、民生流の「心の持ち方、生きるヒント」を紹介する。NHKの「鶴瓶の家族に乾杯」や吉川晃司との新ユニット「Ooochie Koochie」(オーチーコーチー)も話題の奥田民生は、これまでどのように考え、どのように働き、どのように周りとの関係を築いてきたのか。その頭の中をのぞいてみよう。(構成/ダイヤモンド社・石塚理恵子)

「何でも買えるお金持ち」と「100万円あれば十分な人」を分ける決定的な違い
Photo by Takahiro Otsuji

世の中なんでも「金」がいる

 世の中、なにをするにも「金」がいる。

 遊ぶにも金がいるし、飯を食うにも、服を買うにも金はいる。

 ただその金はどれくらいあれば十分かといえば、それは人それぞれだ。

遊びにはいくらあれば幸せか?

 俺の場合、「いま3000万円いるか」と言われれば、そんなにはいらない。

 ランボルギーニはほしくないし、せいぜい100万円くらいあればそれで十分。

 なんで100万円なのかと言うと、音楽の機材や楽器を買うにはそれくらいあればだいたいのものが買えるからだ。

 ただそれさえ最近は買ってないけど。

幸せな金の使い方とは?

 ……と思ったら、最近、1本だけ、福岡で4万円のベースを衝動買いした。

 ピンクのちゃちいベースだけど、これがよかった。

 値段じゃなくて、こういう金の使い方が案外幸せだったりする。

「高けりゃいい」ってもんじゃない

 そもそも俺は、そんなにバカ高いものをほしがる方じゃないと思う。

 昔から「ランボルギーニ」より「カマロ」の方が好きだったし、いままでに買ったもので一番高かったのも、ユニコーンのときに買った「ギブソンのレスポール59」(ギター)くらい(これだけは当時の俺には大冒険の450万円だった)。

 実はこのギターがいま、どえらいことになっている。

 家が買えるくらいの値段に跳ね上がったのだ。

 でもこれだって別にそういう目的で買ったわけではぜんぜんなくて、昔から純粋にほしかっただけ。

800万円の車で満足するか、8000万円の車で満足するか

 俺の場合、逆に値段が高すぎると好きじゃなくなるというのもある気がする。

 だって、800万円の車と8000万円の車を比べて、10倍いいかと言われたらそんなことはないわけで、単純に10倍の値段を出せば満足できるとも限らない。

 もちろん80万円と800万円だったら、まあ違うかもしれないけれど、遊びに使う金の価値は人それぞれだと思っている。

(本稿は奥田民生『59-60 奥田民生の仕事/友達/遊びと金/健康/メンタル』からの抜粋記事です。)