個人投資家の間で大きな支持を集める話題の1冊が『株トレ――世界一楽しい「一問一答」株の教科書』です。60問のクイズに答えるだけで「投資のコツ」が自然と身につく手軽さが人気を博し、絶賛の声が寄せられています。著者は、ファンドマネジャーとして2000億円超もの資金を運用してきた経歴を持つ楽天証券・窪田真之さん。この記事では、本書を担当した編集者が、本書のポイントを紹介します。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

「株で資産を増やす人と減らす人の差」専門家が指摘する1つの決定的な要因Photo: Adobe Stock

株で勝つための鉄則

 株式投資で勝つための鉄則は、「損失を小さく、利益を大きく(損小利大)」を徹底すること。これは『株トレ』の中で窪田さんが強調しているポイントです。

 ところが、多くの個人投資家は逆の行動をとりがちです。

「上がっているうちに、さっさと売って、利益を確定しよう」
「下がっているから、今は売らずに、上がるまで待とう」

 こうしたトレンドに逆らって売買をする人は多く、その結果、「損小利大」ではなく、「損大利小」の成果が出にくいポートフォリオになってしまいます。

 本来は、上昇している銘柄を持ち続けて利益を伸ばし、下落している銘柄は早めに売って損失を抑えるのが理想。ところが現実には、上がった銘柄をすぐに手放し、下がった銘柄を抱え込む個人投資家が多いのです。

移動平均線が教えてくれるシンプルな基準

 では、どうすれば「損小利大」の投資を実行できるのでしょうか。窪田さんが『株トレ』で紹介しているのが、13週移動平均線を使ったシンプルな判断基準です。

・13週移動平均線が上向き → 上昇トレンド
・13週移動平均線が下向き → 下落トレンド

 自分の保有銘柄すべての週足チャートを確認し、上向きに「○」、下向きに「×」をつけてみましょう。

「○」が多いほど稼ぎやすいポートフォリオ、「×」が多いほど損をしやすいポートフォリオだと窪田さんは話しています。

 ファンダメンタルズをしっかり分析している人なら「×」が多少あっても問題ありませんが、大半を占めるようなら危険信号。損切りができていない可能性が高いのです。

投資上手な人ほど徹底する「損切り」

 窪田さんによれば、トレードが上手い人ほど、損切りを徹底すると言います。

 上昇トレンドの銘柄を持ち続け、下落トレンドの銘柄は早めに損切りする。このシンプルなルールこそ、株で勝ち続けるための最大の秘訣なのです。

 ぜひ一度自分が保有している銘柄の移動平均線をチェックしてみてはいかがでしょうか。